スマートケアプラットフォーム(SCF)

概要

当法人では、令和7年4月より法人内において「スマートケアプラットフォーム」を掲げ、組織全体でICT化およびAIを取り入れた抜本的な業務改善に邁進しております。

昨今の介護業界においては、高額な記録ソフトやデジタル機器の導入・維持コストが法人の予算を圧迫しているのが現状です。本来であれば、最前線で働く介護職員の処遇改善や賃金へ還元されるべき貴重な資金が、システムコストへと消えてしまっている現状に私たちは強い危機感を抱いています。

こうした課題に対し、当法人は高額な専用システムに頼るのではなく、使い慣れた「Googleツール」を最大限に活用するアプローチをとっています。情報の徹底的なデータ化を図り、蓄積されたデータをAIと掛け合わせることで、ケアの質と生産性の双方を向上させる取り組みを推進しています。

介護業界がシステムではなく「人(人材)」に対して適切に資金を投資できる環境を取り戻すこと、そしてICTやAIを身近な道具として使いこなし、職員一人ひとりがイキイキと働きやすい職場環境を構築することが不可欠であると考え、私たちは以下のような具体的な取り組みを行っています。

SCF担当:木村准治 TEL:096-343-0489 Mail:kimura@riddell-wright.com

次世代の介護生産性向上戦略

生産性の向上は以下の式で表されます。
生産性 = ケアの質(付加価値) / 業務時間(コスト)
● データ化(ICT)によって「分母(業務時間)」を減らす。
● AI分析によって「分子(ケアの質)」を上げる。
● AI導入の前段階として、分母を整理する「データ化」が必須。
● ICTの役割:『記録と伝達』であり、情報を紙からデータに変える「土台(インフラ)」。
● AIの役割:『予測と提案』であり、データを分析して職員にヒントを出す「加速装置(ブースター)」。

介護現場の「もったいない」業務リスト

直接的なケア(価値)を生まない付随作業が、現場の生産性を低下させている現状があります。

カテゴリー具体的な「もったいない」業務
1 記録・事務二重・三重の転記(メモ帳→日誌→計画書→ご
家族連絡帳)、清書作業(手書きをパソコンへ打
ち直し)、バイタル集計、事故報告・ヒヤリハットの月末Excel手入力集計。
2 情報共有・コミュニケーション掲示板の貼り替え行脚(紙を各事業所へ回って
掲示)、申し送りの読み上げ(紙に書いてあるこ
とを全員で聞き直す)、電話による在庫確認(備
品やオムツの残数確認)、口頭での「言った・言わない」トラブル。
3 「探す・待つ」過去資料の捜索(倉庫のバインダーを漁る)、空
き情報の確認(現場の稼働状況をホワイトボー
ドや台帳で見に行く)、承認待ち(上司の捺印を
待つ)。
4 運営・マネジメントアナログな出退勤管理(タイムカードの電卓・手入力計算)、法定研修の受講管理(紙の受講簿
の突き合わせ)、シフト作成のパズル(紙の希望
を見ながら何度も書き直す)、送迎ルートの調整(急なキャンセル時のアナログ再計算)。
5 教育・質の向上集合研修の開催調整コストと人手不足、指導のバラつき(ベテランの勘が言語化されない)、疲労ピーク時の「居るだけ」研修、翌日には「いつも通り」に戻るやりっぱなし研修、受講記録(ハンコをもらう)のための研修。